【松本春野イベント情報】9/18(月)「絵本の世界から子どもの未来につばさを」at福島県猪苗代町


松本春野 講演会
絵本の世界から子どもの未来につばさを
祖母 いわさきちひろ(絵本画家)とから曽祖母 若松賤子(小公子の翻訳家)の意思を継いで〜』


●日時:2023/9/18(月・敬老の日)14:00〜16:00 (13:30開場)
●場所:猪苗代町体験交流館 学びいなホール
●ご予約不要
●入場無料
●サイン会あり
●お問合せ:小林栄顕彰会事務局  

この講演会では、いわさきちひろだけではなく、私の母方の祖母の祖母である会津若松出身の若松賤子についてもお話しします。小説「空を駆ける」著・梶よう子(新潮社)の主人公にもなっている女性です。
二人とも自立した女性であり、「子ども」をたいせつに思い、生涯を通じて、子どもの文化の発展に携わっていった人々です。
絵本や児童文学は、子どもにつばさを授けてくれます。
ページをひらけば、どんなに遠い外の世界へも出かけることができるのです。

青春時代のあの若々しい希望を何もかも打ち砕いてしまう戦争体験があったことが、私の生き方を大きく方向づけているんだと思います。
平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます。  

いわさきちひろの言葉

われはきみのものにならず、私は私のもの、夫のものではない。あなたが成長することをやめたら、私はあなたを置き去りにして飛んでいく。私のこの白いベールの下にある私の翼を見よ      

 

若松賤子が結婚第一日に夫(巌本善治)に贈った米詩 (Alice Cary 作)


若松賤子は今から約160年近く前に会津藩士の娘として生まれました。戊辰戦争で一家離散し、横浜に生活を移します。そして7歳の時から、日本初の女性宣教師メアリー・キダーのインターナショナルスクール(のちのフェリス女学院)にて恵まれた教育を受けたことが彼女の人生を方向付けました。
卒業後は母校にて教師をしながら、日本に少年少女のための英米文学を広めていきました。
創作、論評、詩、英米図書の翻訳など、幅広い文筆活動と共に、女性の地位向上のための活動も積極的に行ったフェミニストです。