3.11震災学習 須賀川市小塩江中学校にてパネルディスカッション

昨日はフリーアナウンサーの大和田新さんと福島県須賀川の小塩江中学校児童と震災学習でパネルディスカッションをしてきました。

発表児童は中学2、3年生。震災当時彼らは2、3歳でした。

あの時大切に守り抜かれた命を今度は自分自身で守るための学習。
避難や復興や廃炉にまつわる難解な課題を学習し、発表してくれました。
発表内容の成熟度と意識の高さに驚き、感動しました。

ラジオパーソナリティーとして福島の被災を震災当日から報道し続けてきた大和田新(おおわだあらた)さんのお話は、亡くなった方たちが数字ではなく、一人ひとり人格と暮らしのあるかけがえのない人々であったことを思い出させてくださいました。

私は、自著のふくしまを取り扱った3冊の絵本を紹介しながら、科学に基づいた防災知識の強化と並行して、助け合うために必要な想像力や共感力に裏付けられたコミュニケーション力を身につけてほしいと話し、絵本は、コミュニケーション能力を養える優れたメディアであることを伝えました。

あの大震災であらゆる複合的な被災を負った福島という土地で育つ子どもたちは、パネリストの私が伝えるまでもなく、「科学」と「心」の学びの重要性を十分に理解していました。

正直な感想、プライベートな経験など、みんなの前で手をあげて、自分の言葉で丁寧に語ってくれた小塩江中学校の生徒さんたちの姿があまりにも立派で、何度も目に涙が込み上げてきました。
小塩江中学校のみんなから学ぶことの方があまりにも多かった1日でした。

生徒たちの学びや成長を何よりも大切に思っている邊見浩校長先生、素晴らしい授業に呼んでくださり、ありがとうございました。邊見先生はじめ、教員、職員の皆様にも心から感謝申し上げます。

福島民友記事
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20230310-763063.php

あぶくま時報記事
https://abukumajiho.com/news/20230310_17593