【松本春野講演報告】三重県伊勢市みやがわ書店主催「絵本といっしょに大人になる 〜祖母いわさきちひろをたどって〜」

えほんと童話の店 みやがわ書店 65周年記念誌発刊記念トークに呼んでいただき、三重県伊勢市に行ってきました。おめでとうございます!!

こんな書店さんは日本中探してもなかなかないといつも言うのですが、絵本研究、紙芝居研究、そして絵本や紙芝居を広める活動を長年地元に根付かせ、図書館の創設にまで関わった稀有な書店さんです。
熱意と知識と実行力で作家や出版社との深い信頼関係を結び、記念誌には本当に素晴らしい方々がご寄稿なさっていました。
はらぺこあおむしの故エリック・カールさんも伊勢を訪れた際、この書店の名物店主橋村孝子さんに会いに来たほどです。店内にはエリック・カールさんがその場で描いた自由でのびのびした大きな絵とサインが額装されています。

記念誌の表紙を描かせていただき、寄稿させていただけただけでも光栄だったのにトークにも呼んでいただき、嬉しさと感謝でいっぱいでした。

みやがわ書店で幼い頃にキンダーブックを買ってもらった思い出が今に繋がっているとお話ししていた図書館長さんのお話、直接絵本を子どもから大人までの読者に手渡す書店の橋村さんだからこその豊かなエピソードに笑って考えさせられ、また、強い平和への思いに紐付くご自身の戦争体験のお話もずしんと胸に迫るものがありました。
そんなお話の後を引き継げ講演させていただき大変光栄でした。

地元在住で「もっとおおきなたいほうを」(福音館書店)をはじめ多数著作を出版されている絵本作家の二見正直(ふたみまさなお)さんもお忙しい中、細やかな気配りでのおもてなし本当にありがとうございました。
二見さんは、「絵本ばーばと二見くん」のユニット名で橋村さんと三重県内でイベントを多数やっていらっしゃいます。地元の方はぜひイベントに足をお運びください。

記念誌制作にも大きく関わり、毎回のイベントにも欠かせない記録デジタル担当の西村さん(聾学校の教員さん)は、打ち上げの乾杯を手話でしてくださいました。こんな素敵な乾杯があるのかと感動しました。「また会おう」の手話を同行していた娘に教えてくださり、娘はとても嬉しそうでした。

伊勢の子どもの文化を愛するみなさま、またお目にかかれる日を楽しみにしております。

さよなら さんかく またきて しかく

しかく は とうふ

とうふ は しろい

しろい は うさぎ

うさぎ は はねる

はねる は かえる

かえる といったら かえりましょ ♪