絵本「バスが来ましたよ」発売!

『バスが来ましたよ』文 由美村嬉々 絵 松本春野(アリス館)
そろそろ書店に並び始めます!

進行性の目の病気から全盲になった男性・山崎浩敬(やまさきひろたか)さんの実話を元に絵本化。地元の小学生に助けられながら続けた、バス通勤。「バスが来ましたよ」その声はやがて、次々と受け継がれ…。小さなひとこと、小さな手。でも、それは多くの人の心を動かした。小さな親切の物語。

今までこのエピソードや絵本にまつわる報道記事や番組

NHK WEB特集「バスがきました」小さい手のリレー

読売新聞  始まりは女児の声「バス来ましたよ」…失明男性通勤をサポート、バトンは10年以上に

読売新聞「人はなんてすばらしいのでしょう」 優しさのバトンを絵本に、失明男性の通勤を児童がサポート

読売新聞「優しさ 絵本で広がって」

和歌山放送ニュース「小さい手のリレー」絵本完成、学校に寄贈

この絵本のお話をいただいたとき、しみじみ、なんていい話なんだろうとじんわり心が温かくなったのを覚えています。
そして、小さな手のリレーの親切のバトンが、由美村嬉々(木村美幸)さんの文章を通して私に届いたと感じました。
絵本の絵を描くという行為でこのバトンを読者の皆様に引き継げたらと思います。
この絵本の絵を描かせてくださった皆様に心から感謝です。

初めて山崎さんにお目にかかった時、空がどんよりと曇りの日でしたが、とても明るいお人柄に太陽が差し込んでくるような気がしました。
そして同じように、山﨑さんのヘルパーさん、一緒にバスに乗り降りをする子どもたち、子どもたちの通う小学校の先生、和歌山バスの方々にお目にかかった時も同じように日が差し込んでくる感じがしました。

難しい病気を抱え、視界がどんどん閉ざされていき、ついには全盲となった頃は、気持ちは沈み、苦しい時間が長く続いていたのだろうと察します。
今の明るさは、きっと、長い時間をかけて山﨑さんが、仲の良いご家族や、ご友人、職場の人、そしてあの小さな手の子どもたちと共に日々を歩んで、少しずつ再築されていったものなのかもしれません。

あたたかいポカポカと陽が照る場所には人が自然と集まります。表情は緩み、自然体になるはずです。
この山崎さんや子どもたちの周りにあるあたたかさを絵に込めました。
皆様、どうぞこの絵本を手に取り、小さい手のリレーの日差しの中にお出かけください。