ジャケットイラスト『ぼくの夢〜ある過労死遺児の詩〜』ダ・カーポ

ダ・カーポさんの歌う、『ぼくの夢〜ある過労死遺児の詩〜』のジャケットを描きました。非売品ですが、各地で行われる過労死防止の啓発シンポジウムのオープニングなどで流されるなど、今後も様々なところで紹介されるそうです。
本日、午後10:25〜11:14放送のNHK総合プロフェッショナル 仕事の流儀は、この仕事を依頼してくださった、過労死弁護士の川人博先生です。
ぜひ御覧ください。

『ぼくの夢〜ある過労死遺児の詩〜』は、2000年3月にお父さんを過労自殺で亡くした、当時6歳の「マー君」が書いた詩をもとに作られた楽曲です。
ダ・カーポさんのやさしい歌声にマー君の思いが乗って、聴いていると涙が出てきてしまいます。
「大阪人権博物館の「労働者の権利」のコーナーでは、マー君が中学3年生のころに書いた「命こそ宝」という作文が常設展示されているそうです。その作文の中には、「僕は、仕事のための命ではなく、命のための仕事であると考えます」とあります。
ほんとうにその通りですよね。この世界から、「過労死・過労自殺」が一つでも減っていくことを心から願っています。

ぼくの夢 ~ある過労死遺児の詩~

作詩:マー君  作曲:山本友英 編曲:渡辺雅二
歌:ダ・カーポ

大きくなったら ぼくは 博士になりたい
そしてドラえもんに出てくるような
タイムマシンを 作る
ぼくは タイムマシンに乗って
お父さんの死んでしまう 前の日に行く
そして 仕事に 行ったらあかんて 言うんや

大きくなっても ぼくは 忘れはしないよ
得意な顔して作ってくれた
パパ焼きそばの 味を
ぼくは タイムマシンに乗って
お母さんと一緒に 助けに行こう
そして 仕事で 死んだらあかんて 言うんや

仕事のための命じゃなくて
命のための仕事だと ぼくは伝えたい
だから 仕事で 死んだらあかんて 言うんや