昨日、ちひろ美術館・東京にて「絵本『戦火のなかの子どもたち』から『ふくしまからきた子へ』」のトークを終えました。
つたない話を、最後まで聴いてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
中でも一番びっくりしたのは、広島県からこのイベントのためだけに東京にきてくれた中学三年生の男の子とそのお母様。
彼は、「高校生災害復興支援ボランティア派遣隊”まかせんさい”」という、広島の中・高校生が自主的に運営する復興支援活動グループのメンバーでした。
以前、その顧問をやっている先生から、ボランティア活動の中で、参加メンバーたちが、
小学生に向けて『ふくしまからきた子』の朗読劇をしたいとう企画が出ているので、著作の使用許可を求めるメールをいただいていたことを思い出しました。
「ひょっとして!?」と私が思い出したメールのことを言うと、男の子は照れくさそうに会釈。
礼儀正しく、自分たちの活動のこと、この作品が好きだということ、自分は広島の被爆4世にあたることを一生懸命伝えてくれました。
そのあとに、実は、自分たちのボランティアメンバーの中に、この絵本の「まや」と同じように、飯舘村から広島へ避難してきた男の子がいることも教えてくれました。
その子が『ふくしまからきた子』を「これは自分の物語だ」と言って、朗読劇をすることに積極的に意見していったそうです。
その子が『ふくしまからきた子』を「これは自分の物語だ」と言って、朗読劇をすることに積極的に意見していったそうです。
『ふくしまからきた子』を世に出し、批判の声も少なくありません。
大好きな子どもの笑顔が見たいと思って絵本作家になったのに、この絵本を出すことで本当は福島の子どもを傷つけているのではないか、と悩む日々もあります。
けれど、こんな話を聞くと、やっぱり出すことに意味はあったのかな、と勇気づけられます。
大好きな子どもの笑顔が見たいと思って絵本作家になったのに、この絵本を出すことで本当は福島の子どもを傷つけているのではないか、と悩む日々もあります。
けれど、こんな話を聞くと、やっぱり出すことに意味はあったのかな、と勇気づけられます。
彼らの活動には本当に頭が下がります。
「いつも問題から目をそらさない大きな大人の背中を見せていきたい」とトークの中で話したけれど、まっすぐに前を向いてぐんぐん進んでくる子どもたちにその背中が追い越されそうです。
帰り際に記念撮影。
男の子が「これ、Facebookに載せていいですか?」と聞くので「もちろん!」と答えました。
「いつも問題から目をそらさない大きな大人の背中を見せていきたい」とトークの中で話したけれど、まっすぐに前を向いてぐんぐん進んでくる子どもたちにその背中が追い越されそうです。
帰り際に記念撮影。
男の子が「これ、Facebookに載せていいですか?」と聞くので「もちろん!」と答えました。