「手から手へ展〜絵本作家から子どもたちへ3.11後へのメッセージ」に出品。3月1日から始まります。


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「手から手へ」日本巡回展 

安曇野展 安曇野ちひろ美術館 3月 1日(金)〜5月7日(火)

東京展 ちひろ美術館・東京  5月22日(水)〜8月4日(日)

島根展 平田本陣記念館  8月24日(土)〜10月6日(日)

京都展 京都国際マンガミュージアム 2014年3月1日~5月11日

*現在までに、会期の決定した会場のみお知らせしています。



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絵本編集者でこの展覧会の実行委員でもある五十嵐恵子さんから『手から手へ展』への出展のお誘いがあったのは去年の9月。
「3.11後、絵本作家にできることは」という思いで、
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バキア在住の絵本作家 降矢奈々さんの呼びかけから始まったこの展示は、
六カ国の絵本作家参加のもと、ボローニャを出発し、ブラチスラバ、ワルシャワ、アムステルダム、コペンハーゲンを巡回した展覧会とのことでした。
作品は作家の意向で販売でき、その売り上げは福島の子供の健康を守る医療団体へ寄付されるとのこと。
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突然の五十嵐さんからの光栄なお声がけに胸おどったものの、
すぐに、国際的で経験豊富な絵本作家さんたちと絵を並べることへの不安、
3.11後のメッセージとしてきちんと観る人に伝わる絵が描けるだろうか、という不安、
そして、何よりもお金を払って展覧会に来て下さった方々に
「あぁこの絵を見て本当によかった」と思って帰ってもらえる作品にできるだろうか、という大きな不安で頭がいっぱいになってしまいました。
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印刷物とは違う「原画」。しかもチャリティーの売り絵。
ごまかしはきかないんだ!と自分に言い聞かせながら筆を取りました。
自分では皆様に観て頂いて恥ずかしくない作品を一生懸命描いたつもりです。
買って下さった方が、
毎日眺めながら、愛する人々を思い、
当たり前の日常のささやかな場面を思い出してはクスクス笑ったり、
ゆったりと耽ったり、
そして、次の世代へつないでいく未来に思いを馳せたりするような、
そんな絵にしたつもりです。
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たくさんの素晴らしい絵本作家さんたちの作品とともに、
そんな私の作品も楽しんで頂けたらこんなに幸せな事はありません。
長い長い日本巡回展のはじまりです。
お時間があればぜひ足を運んでみて下さい。
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※ブログの文章の合間に入れた絵は、今回の展覧会に出した作品の部分部分です。
作品タイトルは展覧会と同じ「手から手へ」にしました。