帰ってきました。そしてすぐ親子トークへ。

ベルリン映画祭からの帰りはヘルシンキで乗り換えて名古屋空港へ帰ってきました。

その足で、三重県伊勢市への講演会場へ。
少し遅れて到着したので、母がしゃべっている間はロビーで画像の打ち合わせ。
なんとか自分の時間には間に合ってよかったーーーー!
普段は特別支援学校の先生をしている西村さんはパソコンに詳しいということで、いつもボランティアでこういうときは駆り出されているそう。
この日も例に漏れず母の持参した画像と私の画像をスクリーンにしっかり映し出してくださいました。
ありがとうございました!
当日は151人の方が集まってくださったとのこと!
初講演は、予想以上に、絵本という文化や子どものしあわせについて、普段から深く考察されているお客さまばかりが集まり、私の拙い言葉から伝わるもの以上に広がりをもたせて聴いてくださって、結果、聞き手の力量にずいぶん助けられることになりました。
見ている母同様、私が初めてということもあり、お客様もずいぶんヒヤヒヤされたかもしれません。
そんな温かい会場の雰囲気にまんまと調子づけられ、気がつくといつもの自分のペースでペラペラペラペラ。すっかり緊張もほぐれ、楽しくしゃべりすぎたかも!
足を運んでくださったみなさま、貴重なお時間を割いて講演を聴きに来てくださり、本当に本当にありがとうございました。
何よりもうれしかったことは、私の絵本を読んでくださった読者の方々と直に言葉を交わせたこと。
子育て真っ最中のお家では「家族どうしで自分の絵本だと取り合いになっているんですよー」とか、
教員の方からは「小学校で「絵本おとうと」を使って読み聞かせをしています!ここに○○小学校3年生のみなさんへ、と書いてください!」とか。
サインの列には子どもたちも並んでくれて、恥ずかしそうに自分の名前を書いた紙を差しだしてくれたり。
最後に、ホテルの部屋で、伊勢にいた二日間私のお世話をしてくださっていた嘉戸(かど)さんからもらったプレゼントの包み紙を開けると、思わぬものが入っていました。
きれいな包み紙の中には嘉戸さんの手作りのかわいいポーチと、その長女の碧(みどり)さんが描いてくれた絵。
伊勢001.jpg
裏にはこんな文字。
伊勢002.jpg
碧さんはダウン症。
「絵本おとうと」を作ったお姉さんへかわいい絵のお礼に、自分の絵をプレゼントするのだと、嘉戸さんのところに一枚渡しに来たのだと言います。
こんなに気持ちがこもった純粋な絵をもらった私は、ただただうれしくて、涙がポロポロこぼれてきました。
絵を描くこと、絵本を作ることで、私は世の中に対して何が出来るのだろうかと、自問自答の日々。
会ったことのない読者の方々、碧画伯からの思わぬプレゼント、小さな町の小さな書店さん、いろんなものに背中を押され、答え探しを続けさせてもらえる私は、本当に幸せ者です。
主催のみやがわ書店の店長橋村さんはじめ、その他店員の皆様、共催のたんぽぽ読書会、紙芝居ピッポの会、エリカの会の方々、会場へ足を運んでくださったお客様に、心から感謝。